NEWS

2025411PR

令和7年度「知財功労賞 経済産業大臣表彰」を受賞しました。

Heartseed株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:福田惠一、以下 Heartseed)は、知財活用ベンチャーとして令和7年度「知財功労賞 経済産業大臣表彰」を受賞しました。

■ 知財功労賞について

経済産業省 特許庁では、毎年、知的財産権制度の発展及び普及・啓発に貢献のあった個人に対して「知的財産権制度関係功労者表彰」、また、制度を有効に活用し円滑な運営・発展に貢献のあった企業等に対して「知的財産権制度活用優良企業等表彰」として、経済産業大臣表彰及び特許庁長官表彰を行っています。両表彰を合わせて、「知財功労賞」と総称しています。

令和7年度「知財功労賞」について

■当社の受賞理由

  1. iPS細胞から心筋細胞を作製して心臓組織に移植する心不全治療法を開発する慶應大学発スタートアップ。これまで救えなかった患者を救うために新しい技術を世に出したいとの思いから、スタートアップでありながらも、入口から出口までの技術(iPS細胞の効率的な作製、心筋細胞の分化及び純化精製、心筋球製造、移植用デバイス等)を開発し、特許で保護。
  2. 知財ポートフォリオは、物質、用途、製剤、製法、移植用デバイス等、様々な側面について特許網を構築する「カテゴリー網羅性」を重視。また、研究初期段階から上市後まで、各段階に応じた特許網を構築する戦略。例えば、初期段階では投資家から評価される網羅的な特許網を構築。開発段階では実用的な特許を取得。
  3. 強みである心筋細胞の純化精製技術について、積極的な特許出願と論文発表等により将来のパートナーの目に留まりやすくする等、研究とビジネスの視点をミックス。このような知財戦略や知財ポートフォリオは、外部から高く評価されており、メガファーマとの大型提携や、資金調達、東証グロース市場への上場等、事業拡大とステージアップに大きく貢献。

 

なお、Heartseedは知財戦略を重要な経営戦略の一つと位置付け、2023年に特許庁主催の「第4IP BASE AWARD」のスタートアップ部門でグランプリを受賞するなど、知的財産の活用に積極的に取り組んでいます。今後も、心筋再生治療の実現に向けた研究開発を加速するとともに、再生医療分野における革新的な技術の保護とグローバルな市場での競争力の向上を目的として、国内外での特許ポートフォリオの拡充を進めることで、当社知的財産の価値を最大化する取り組みを推進してまいります。

 

■代表取締役社長 福田惠一の受賞コメント

この度は知財功労賞「経済産業大臣賞表彰」を賜り、誠に光栄に存じます。当社は、創業以来、心不全治療の新たな選択肢を提供することを目指し、技術開発とともに知財戦略を一貫して推進してまいりました。特に、iPS細胞由来の心筋細胞の純化精製技術をはじめ、移植技術や製造技術の特許取得を進めるなど、知財ポートフォリオの強化に努めてまいりました。また、グローバル展開を見据え、知財専門家の採用や知財活動の高度化を進めることで、技術競争力の向上にも取り組んでおります。今回の受賞を励みに、今後も知財戦略を強化し、革新的な治療法の実現を通じて、より多くの患者さんに貢献できるよう尽力してまいります。