NEWS

2017.2.5 NHKサイエンスZERO 「iPS細胞10年 医療応用へ! 進む技術革新」に取り上げられました

2017.1.1 日本経済新聞「慶大発VB相次ぐ」に取り上げられました

2016.12.15 未分化幹細胞除去剤及び未分化幹細胞除去方法に関する特許を国立がん研究センターと共同出願しました

2016.11.22 日経産業新聞「慶大発VBのハートシード iPS細胞を大量に培養」に取り上げられました

2016.10.17 未分化幹細胞除去剤及び未分化幹細胞除去方法に関する特許の独占的通常実施権を慶應義塾より取得致しました

2016.10.4 心筋再生医療の実用化に必要な関連4特許を慶應義塾より移管しました

2016.7.18 NHK「質の高いiPS細胞を効率的に作成」に取り上げられました

2016.6.6 週刊ダイヤモンド「世界を変えるiPS」に取り上げられました

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MISSION

再生医療バイオベンチャーHeartseed社の設立と目指すところ

海外では大学発のベンチャーが数多く設立され、大学の研究により得られた知財を産業化に結びつけて行くことが当たり前の時代となってまいりました。本邦においても、「大学の研究を社会に出し、商品化に繋げることでイノベーションを起こす」ことが国を挙げて推奨され、主要国立大学では雨後の筍のようにベンチャー企業が設立されております。我々は1995年から心臓の再生医療の研究を行い、多くの研究成果を特許等の知財として積み上げてくると共に、AMEDが力を入れている再生医療の実現化に尽力してまいりました。国からもこの充実した研究成果を単なる研究成果としてだけではなく、企業化をして日本の医療産業の起爆剤になるようにとご支援いただき、2015年11月にバイオベンチャーであるHeartseed株式会社を設立いたしました。この会社はヒトiPS細胞を用いて心室筋を分化誘導し、超高純度に精製した心筋細胞を製造すると共に、これを球状の微小組織(心筋球と命名、約1000個の心筋の塊)を作製し、心筋梗塞等の虚血性心疾患や拡張型心筋症の患者さんの心臓に直接に移植する治療法を開発しております。社名の由来はこの心筋球がフウセンカズラ(英名Heartseed)という観葉植物の種に似ており、心臓の種を移植するという意味も掛けて命名致しました。

現在、京都大学山中伸弥教授が作製したiPS細胞を用いて、心不全患者に対し再生心筋細胞の細胞移植を行うことを計画しています。これらを実現化するため、既に大学内にセルプロセッシングセンターを設置し、再生医療用の特殊培地の開発や腫瘍形成のない高純度心筋純化法を開発しており、大量心筋製造用の培養ロボットも作り上げております。また、我々は高品質のiPS細胞を樹立することが出来る遺伝子の同定、少量の血液細胞から効率的にiPS細胞を樹立するための方法を確立しており、将来的には患者本人の細胞からiPS細胞を樹立し、これを用いて再生医療を実践出来る体制も作り上げたいと考えております。

慶應義塾は塾祖福澤諭吉の時代より実学を重んじ、産業育成を何よりも重要とする気風に満ちた大学であります。この教えを我々も着実に実践すべく、学問から実学、産業の育成に結びつけ、慶應大学発ベンチャーとして日本にイノベーションをもたらせたいと思っております。

慶應義塾大学医学部循環器内科教授
福田恵一
フウセンカズラ

フウセンカズラ(英名Heartseed)の種

TECHNOLOGY

安全性の高いiPS細胞の作製方法

これまでのiPS細胞の作製方法では患者さんの皮膚組織を採取してからリプログラミング遺伝子をゲノムに直接挿入します。しかし、この方法だとゲノムそのものに傷をつけてしまうことからガン化の可能性が否定できませんでした。当社の開発した方法では特殊なベクターを使うことでリプログラミング遺伝子をゲノムに直接挿入することなく作成できるためガン化の可能性を著しく低く抑えることに成功しました。また、わずか1滴の血液からiPS細胞を作成することが出来るため、患者さんの負担も少なくすることが出来ます。

安全性の高いiPS細胞の作製方法

T細胞由来のiPS細胞が2~4週間で出現。ガン化リスクが圧倒的に少ない

iPS細胞から心筋細胞への分化誘導方法

心筋再生医療を実施するには大量の心筋細胞が必要となってきますが、未分化なiPS細胞を心筋細胞へと分化させる上では何段階かのステップを踏む必要があります。心臓の発生学のこれまでの研究から心臓の予定領域ではいくつかの遺伝子(Noggin/G-CSF等)が心臓形成において重要な働きをしていることが分かってきており、当社ではこれらの発見をベースに効率的な心筋分化と心筋細胞の大量培養に成功いたしました。

iPS細胞から心筋細胞への分化誘導方法

Noggin/G-CSFなどの分化因子によりiPS細胞から分化した心筋細胞

心筋細胞の純化精製方法

心筋細胞への分化誘導後に未分化なiPS細胞が残存することが明らかになっており、それらの未分化な細胞が患者さんのからだに移植する際に紛れ込むと腫瘍化(がん化)することが大きな問題となっておりました。そこで心筋細胞を移植する前に腫瘍化の原因となる未分化な細胞を除去し、心筋細胞のみを純化精製する必要がありました。これまではFACSというセルソーターを用いて、1つ1つの細胞を分離し、心筋細胞だけを回収する方法が主流でしたが、iPS細胞と心筋細胞のエネルギー代謝を詳細に解析することにより特殊な培養液を開発し、安価かつ簡便に未分化な細胞を除去し、大量の心筋細胞を回収することに成功しました。この技術的ブレークスルーによりiPS細胞由来の心筋移植の可能性が飛躍的に高まりました。

心筋細胞の純化精製方法

移植用に未分化なiPS細胞を除去し純化精製した心筋細胞

心筋細胞の心臓への移植方法

純化精製した心筋細胞を心臓組織に移植する際に一個一個バラバラな心筋細胞を移植しては効果が上がらないので、1,000個程度の心筋細胞を塊にした「心筋球」を作成し、それを心臓組織に移植する方法を開発しました。この方法を行うことでiPS細胞から作った心筋細胞が心臓組織に高い確率で生着し、心筋細胞が生着後に更に成長し、実際の心機能を大幅に改善することを確認しております。弊社の社名であるHeartseedは心筋梗塞などで壊死してしまった部位に心臓の種(Heartseed)となるこの「心筋球」を移植することにちなんで命名いたしました。

心筋細胞の心臓への移植方法

心筋細胞の移植時生着率の向上のために作製した再生心筋球

MANAGEMENT

福田恵一

福田恵一(代表取締役)

    • 1987年:
    • 慶應義塾大学大学院医学研究科(循環器内科学)修了
    • 1987年:
    • 慶應義塾大学助手
    • 1991年:
    • 国立がんセンター研究所に国内留学
    • 1992年:
    • 米国ハーバード大学ベスイスラエル病院分子医学教室留学
    • 1994年:
    • 米国ミシガン大学心血管研究センターに留学
    • 1995年:
    • 慶應義塾大学医学部 循環器内科助手
    • 1999年:
    • 慶應義塾大学医学部 講師
    • 2005年:
    • 慶應義塾大学医学部 再生医学教授
    • 2010年:
    • 慶應義塾大学医学部 循環器内科教授
    • 2015年:
    • Heartseed株式会社設立
秋山琢己

秋山琢己(開発担当取締役)

    • 1979年:
    • 千葉大学工学部工業化学科修了
    • 1979年:
    • 大塚製薬学術部入社
    • 1987年:
    • 新薬開発部大阪本部 プロダクトマネージャー
    • 2004年:
    • 本社企画部門部長
    • 2006年:
    • 大塚製薬工場 本社企画部門執行役員
    • 2007年:
    • 大塚製薬工場 常務執行役員研究開発センター長
    • 2014年:
    • 慶応義塾大学臨床研究推進センター 特任教授
    • 2015年:
    • Heartseed株式会社設立
河西佑太郎

河西佑太郎(社外取締役)

    • 2005年:
    • 東京大学大学院農学系研究科(遺伝子工学)修了
    • 2005年:
    • ゴールドマン・サックス証券投資銀行部門入社
    • 2006年:
    • ベインキャピタル入社
    • 2011年:
    • シカゴ大学経営大学院修士課程修了(MBA)
    • 2011年:
    • ユニゾン・キャピタル入社
    • 2015年:
    • Angel Bridge株式会社設立(代表取締役)。大学発ベンチャーの立ち上げおよびエンジェル資金の提供を行う
    • 2015年:
    • Heartseed株式会社設立
古川俊治

古川俊治(社外取締役)

    • 1989年:
    • 慶應義塾大学大学院医学研究科修了
    • 1993年:
    • 同大学文学部卒業、同大学医学部外科専修医修了
    • 1994年:
    • 同大学医学博士
    • 1996年:
    • 同大学法学部卒業
    • 1999年:
    • 弁護士登録、慶應義塾大学医学部外科助手・法学部講師
    • 2001年:
    • 株式会社GBS研究所を設立
    • 2004年:
    • 慶應義塾大学大学院法務研究科助教授、医学部助教授(外科学)
    • 2005年:
    • オックスフォード大学ビジネス・スクール修士課程修了(MBA)
    • 2007年:
    • 慶應義塾大学法科大学院教授・医学部教授(外科学)、参議院議員
    • 2017年:
    • Heartseed株式会社 社外取締役就任
company

COMPANY

社名
Heartseed株式会社
設立
2015年11月30日
事業内容
iPS細胞を用いた心筋再生医療
取締役
福田恵一、秋山琢己
社外取締役
河西佑太郎、古川俊治
株主
創業メンバー
本社
〒150-0001東京都渋谷区神宮前5丁目38-6 パシフィック神宮前3F
連絡先
contact@heartseed.jp